工場内のエリア毎の気温、製造装置の騒音や振動、人の動きなどをリアルタイムで測定し、それらの情報を一括管理するシステムを検討する。もしくは、農業応用として、ビニールハウス内各所の土壌温度、日射量などの測定を想定としても良い。いずれの場合も、情報の伝達はWiFiを利用し、その電波が届く範囲内でのデータ収集となる。

各所に設置したセンサデバイスが、一定時間毎にセンサ情報を特定アクセスポイント(サーバー)へ送信する。アクセスポイントは複数のセンサデバイスから得られた情報を集約し、①SDカード等に保管、②USB接続したPCに転送、③ウェブページを立ち上げブラウザで閲覧(必要に応じて集約データをダウンロード)などが考えられる。アクセスポイントから見ると、センサデバイスはクライアントと捉えることができ、ブラウザも一つのクライアントと位置付けられる。

ここでは、測定範囲内の任意の場所において、スマートフォンなどでセンシング状況を把握でき、かつセンサデバイスに何らかの指示できるよう、③ブラウザ閲覧でのネットワークを採用する。③をベースにして、①や②との組み合わせもあるだろう。

実験には、Espressif SystemsのESP32を搭載した無線モジュールをアクセスポイントとセンサデバイスのどちらにも適用する。また、WiFi通信にはリアルタイム性が高く双方向通信が可能なWebSocket方式を用いる。

このセンサネットワークの実現性検討のため、特定のセンサに言及せず(具体的には、センサ情報として単純な循環カウンター値を送信)、センシング間隔、センサからの情報量(データサイズ)を可変として、構築するネットワークの限界値を見極める。さらに、屋外用途とした場合、アクセスポイントには電源供給が必要だが、バッテリー駆動によるセンサデバイスの可能性を検討する。